膠原病と向き合うために ― 気づきにくさと微弱電流ケアの可能性

膠原病とは?

膠原病(こうげんびょう)は、自己免疫疾患と呼ばれるグループに分類されます。
自己免疫疾患とは、本来であれば体を守るはずの免疫システムが誤作動を起こし、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう病気です。

膠原病は1つの病気ではなく、20種類以上の疾患の総称です。代表的なものには以下があります。

  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 関節リウマチ
  • 強皮症(全身性強皮症)
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎

これらは血管や結合組織を中心に炎症を引き起こし、関節・皮膚・筋肉・肺・腎臓など、全身に影響を及ぼします。

📖 参考:厚生労働省「難病情報センター」


なぜ発見が遅れるのか

膠原病が難しいのは、症状が多様かつ非特異的であることです。

  • 倦怠感、微熱
  • 関節痛
  • 発疹や皮膚の異常
  • しびれや冷え

これらは風邪や疲労、生活習慣から来る不調とも似ており、患者自身も「病気」と気づきにくいのです。

また、症状が波のように良くなったり悪くなったりするため、受診のタイミングによっても診断が難しくなります。実際に、膠原病は診断確定まで平均で数か月〜数年かかるケースも報告されています。


微弱電流機器の可能性

膠原病そのものを治す医療的治療は、現代医学では主に免疫抑制剤やステロイドによって行われます。
一方で、生活の質(QOL)を高めるための補助的なアプローチが重要視されています。

当院で用いている微弱電流機器は、その一つの選択肢です。

  • 微弱電流(Microcurrent Therapy)は、生体電流に近いレベルの電気を体表に流す技術
  • 欧米では疼痛緩和や組織修復の補助療法として研究・利用されている
  • 国内でもスポーツリハビリや慢性疼痛分野で導入例がある

📖 参考:National Center for Biotechnology Information (NCBI)「Microcurrent therapy: a novel treatment method for musculoskeletal pain」

特徴は以下の通りです。

  • 刺激がほとんどなく安全性が高い
  • 血流改善や筋緊張緩和が期待できる
  • リラクゼーション作用を感じる人もいる

当院での体験例

膠原病を抱える方に微弱電流を行った際、
「少し体が楽になった」
と実感されたケースがありました。

これは一例であり、効果を保証するものではありません。しかし、症状のつらさを軽減したり、気持ちが和らぐきっかけになることは確かにあります。
慢性疾患と付き合う上で、こうした「小さな安心」が生活の支えになるのです。

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