予防医学という言葉聞いたことありますか?
目次
予防医学とはどういったことをするのか?予防医学についての考え方を取り入れることの重要性とは?
近年、予防医学という言葉も少しづつ聞くようになり、この分野の重要性が高まってきています。
予防医学とは、病気にかからないということはもちろんですがいかに寝たきりの期間を短くし、自分のことは自分でできる身体の状態を長くしていこうという考え方のことです。
そして病気にかかってから治すのではなく、いかに病気になりにくいからだを作り健康を維持することを目的としています。
予防医学の重要性
近年、急速に世界中で高齢化が進み、特に日本では寝たきりの状態や認知症などの症状が問題になってきています。
このような時代の変化にいかに病気にならず健康なからだの状態を維持・増進するかに大事になってきました。
病気の早期発見・早期治療、生活の健康管理に力を入れることが必要な時代になってきました。
予防としての目線で健康を考える
近年の医療施設へのかよい方は、不調を感じてから行き検査、診断され薬を飲むというのが当たり前になってしまいました。
医療施設に行く際はからだに不調や異常を感じてから行くというかよい方のイメージがあります。医療は病気にかかってしまった後の患者さんのためにあり、それ以外の健康な人々には関係ないものと一般に思われているようですがそうではありません。
医療とはいかに健康で病気にならないからだを維持するかも含まれています。
私たちのからだは、本来健康か健康ではないかとか、病気か病気ではないかをはっきり区別できるものばかりではありません。
健康診断や血液検査で、決められた数値に当てはまっていなければ病気だと決まったわけでないですし、血液検査では異常はないが病気の方もいます。
本来は医療の目的は私たちが健康で生きるためにあるものだと思います。
平均寿命と健康寿命の違い
平均寿命という言葉は聞きなれていると思いますが、今は健康寿命を意識していくことが大事です。
健康寿命とは、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間とされています。
2016年の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳で、平均寿命との差は男性で9年以上、女性では12年以上に及んでいます
2016年のデーターではなんと男性は8.84年、女性では12.35年も平均寿命と健康寿命の差がありました。
このような現状を見ていくとこれからは私たちが今までの固定観念を払い今一度自分の健康とは何かを向かい合っていかなくてはならない時代に入ってしまったと思います。
今までは、病気になったら治すという「治療医学」が当たり前でしたが、病気にならないように予防する「予防医学」(一次予防、二次予防、三次予防)がキーワードになってきます
「予防医学」では、病気を予防するだけでなく、より広い意味で、疾病予防、障害予防、寿命の延長、身体的・精神的健康の増進を目的としています。病気を未然に防ぐだけではなく、病気の進展を遅らせること、再発を防止することも予防であるとされています。それに基づいて分類されています
一次予防 | 健康増進・疾病予防・特殊予防 | 生活習慣・環境の改善、疾病の発症の予防 |
二次予防 | 早期発見・早期対処・適切な医療 | 発症した疾病や障害を検査などで早期に発見し、早期治療や指導などの対策重症化を予防 |
三時予防 | リハビリテーション | 治療の過程でリハビリテーション等による機能回復を図り社会復帰を支援再発の予防を行う |
これからの未来に向けて私たちの役割
現代医療では体調を崩し病気になったら病院に行って薬や手術をすることが医療と思い込んでしまっているところがありますが、これからは病気にならないからだにするための知識や行動をしていかなくてはいけない時代になります。
そこでわたしたちがどのようなことをしていくがが大事だと考えます。病気にならないための知識を世の中や患者様に伝えて少しでも健康である期間を延ばしていけるようにすることが役割だと考えます。
この記事へのコメントはありません。