今回の記事は以前に書いたフレイルについて補足していこうと思います。
まず、フレイルについて簡単に書きます
フレイルとは
1 力が弱くなった(握力の低下)
2 活動量の低下(不活発)
3 歩く速さが遅くなった
4 疲労感
5 体重減少
などの身体の状態のこととされています
このフレイルの状態は、身体の手入れをすることで、身体を日常生活に困らない程度の状態に回復することが可能の状態にあるとされています。
しかしこのままほっておいて身体の虚弱状態が進行すると、なんでもない所で転倒・骨折しやすくなり、要介護状態になってしまい、回復が困難な状態になってしまいます。
目次
フレイルが重症化しないための生活習慣
フレイルの予防や健康な身体の状態を取り戻すには、バランスの良い食事内容と適度な運動、また社会との繋がりなどが基本です。
これらのことをコツコツと意識して実行することがフレイル状態になることなく、介護を受けなくても良いからだを維持していくコツです。
フレイルの身体的な主な原因になるのが
低栄養、運動機能の低下、口腔機能の問題などがあります。
低栄養
患者様とお話ししていて、今日何食べましたか?
と聞くと今日は喫茶店でモーニーングでコーヒーとパンぐらいとか、昼食もラーメンやチャーハン、うどんやそうめんなど、夕飯もあまり食欲がない、お肉は最近食べたくない、魚も臭いが気になるなどの声をよく聞きます。
加齢に伴って食べるものも変わっていくとは思うのですが、量は少ないしタンパク質が少なく、炭水化物が多いようです。
今の日本人の食事自体が、高炭水化物になっているので、仕方がないかもしれませんが、これからの高齢者だけでなく、若い人も心配かもしれないです。
食用の低下や食事のバランスが悪く、身体が低栄養になり、身体の筋肉量か減少し筋肉量がある一定以下になると急に症状が進行していきます。
フレイルサイクルの中にあるうちはまだ回復する可能性は十分あると思うのですが、サイクルから外れてしまって身体が弱ってしまうと、要介護状態になり回復が困難になります。
食事のバランスをもう一回見直すことにより、快適な老後、家族の負担が減るかもしれません
口腔機能のケア
加齢によって、歯が悪くなり、自分の歯が減っていき噛むことや硬いものが食べられなくなってしまい、口腔内の機能の低下によってフレイルが進むこともあるようです。この状態をオーラルフレイルというようです。
歯や歯ぐきが弱くなることで、噛む力が低下しある程度の硬さのあるものが食べにくくなり、自分の食べやすい食べ物を選んでばかりいると口腔内の機能が低下していきます。
噛む力の維持も大事ですが、ものを飲み込む筋力の低下も気をつけなくてはダメなようです。
口腔機能維持のためのケア方法
フレイルを防ぐ適度な運動
フレイルの予防には丈夫な骨と筋肉を維持することが重要です。これらを維持するにはタンパク質、カルシウム、ビタミンDの摂取が非常に大切になってきます。
筋肉を効果的に増やすには、通常のバランスの良い食事をして30〜60分後に運動をして、その後あまり時間を空けずにタンパク質を摂ると良いとされています。
運動の内容は、強い負荷の運動をする必要はありません。
無理のない程度の運動で十分効果が期待できます。
ただ短時間で効率的で正しい姿勢で運動することが筋力に低下も防ぐことができ、また痛みやケガの少ない身体の近道ではあると思うので、独学だけではなくある程度の知識のある方にどのような運動をしたら良いか相談した方が良いと思います。
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