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フレイル
フレイルは「高齢期に生理的予備能が 低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し,生活 機能障害,要介護状態,死亡などの転帰に陥りやすい状 態で,筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒し やすくなるような身体的問題だけでなく、認知機能障害 やうつなどの精神・心理的問題,独居や経済的困窮など の社会的問題を含む概念である。」とされています。
本文では、フレイルの中でも社会的フレイルについて書いていこうと思います。
社会的フレイル
社会的フレイルについては現時点では統一された定義は提示されてはいませんが、人間関係や社会のつながりが希薄になることにより社会的孤立状態が死亡や認知、要介護のリスクを高めるとされています。
孤独感の高い高齢者と低い方ではフレイル状態になりやすいようです。
社会参加をすることで認知機能の低下や、うつのリスクを減らすことができ、また健康寿命を延ばすことにつながり、本人だけでなく、家族や周りの方の負担を減らすことができるのであれば様々な面で良いのではないかと思います。
スポーツや運動はもちろん大事ですが、町内会やボランティア、政治活動など社会に参加する行動を行うことがフレイル状態から健康な身体の状態にすることができるのではないでしょうか。
フレイル(虚弱)の状態なら健康な状態に戻すことは可能だとされています
フレイルは原因は1つだけではなく様々な要素(身体的、精神的、社会的)な要素が関わっているとされています。
高齢期においては食事内容、運動、メンタルなど複合的な要素の改善がフレイルの進行を予防し、介護のリスクを下げる可能性があります。
フレイルの予防をどのようにして防いでいくかは、個人の努力だけでは限界もあるかと思います。
これからは地域の医療機関などが身体フレイル・精神フレイル・社会フレイルの予防に力を入れていくことが、これから重要になってくると思います。
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