子供と高齢者の体内水分量と健康管理の大切さ

年齢によって変わる「体の水分量」

私たちの体は、大部分が水分でできています。ところが、その割合は年齢によって大きく変化します。

  • 新生児(0歳) … 約75〜80%

  • 乳幼児 … 約70%

  • 成人男性 … 約60〜65%

  • 成人女性 … 約50〜55%

  • 高齢者(70歳以上) … 約50〜55%

このように、子供は水分をたっぷり持っていますが、高齢者は体の水分量が少なくなるのです。


高齢者ほど「水分補給が大切」な理由

「体に水分が少ないのなら、あまり要らないのでは?」と考える方もいますが、実際には逆です。
高齢者は以下の理由で こまめな水分補給が欠かせません

  1. 体内水分が少ない分、失われる影響が大きい
    → 少しの汗や下痢でも、すぐに脱水になりやすい。

  2. 喉の渇きを感じにくい
    → 本人が気づかないうちに脱水が進行するケースもあります。

  3. 体の調整機能の低下
    → 腎臓や循環器の働きが弱くなり、水分バランスを保ちにくい。


水分補給の目安

厚生労働省や日本老年医学会の指針では、1日あたり約1.2〜1.5リットル の水分摂取が推奨されています。

  • コップ1杯(150ml)を7〜8回に分けて飲む

  • 一度に大量ではなく、少しずつ・こまめに

  • 水・お茶・スープ・味噌汁も水分に含めてよい

  • アルコールは利尿作用があるため逆効果


子供と高齢者、それぞれの注意点

  • 子供:体の水分量は多いが、熱や下痢で急に失いやすい。

  • 高齢者:体の水分量が少なく、喉の渇きを感じにくいため、補給が遅れやすい。

どちらも脱水に弱い という点で共通しており、家族や周囲のサポートがとても重要です。


まとめ

  • 子供は水分を多く持ち、高齢者は少ない。

  • 高齢者は「少ないからこそ、失ったときのリスクが大きい」。

  • 日頃からこまめに水分を摂ることが、脱水症や熱中症の予防につながります。

👉 当院では、こうした 年代別の体の特徴や健康管理のポイント をわかりやすくお伝えしながら、地域の皆さまの健康をサポートしています。
体調や水分補給について不安のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

関連記事

  1. 静的ストレッチでケガをしないための注意点

  2. 身体の水分のパーセントは老化に従って減っていきます

  3. 社会的フレイル(虚弱)とは

  4. 脳がとにかく疲れているときやっておきたい休息法

  5. 健康とは

  6. 「肩こりの原因は“肩”じゃない?国家資格者が見る意外なポイン…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA